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第21回北海道クリティカルケア研究会ワークショップ開催報告

新卒新人の部署配置希望 通す?通さない?

7月13日 第21回SCCHワークショップを開催しました。

看護師、薬剤師、学生総勢12名が集まり

「新卒新人の部署配置希望を通すべき」というテーマを設定して

肯定派、否定派に分かれてのディベートを行いました。

ディベートはめちゃめちゃ簡単にいうと「物事の本質を見抜く力」を身につけることにつながると言われています。

クリティカルシンキングというやつですね。

また、自分の主張を論理立てて構成して伝達することも求められるため

ロジカルシンキングも必要となります。

 

肯定派は

「新人のワークモチベーションの低下を防ぐことができる」

「高い離職率を改善できることにつながる」

「早いうちからスペシャリストを育てることができる」

というようなことから新卒新人の配置希望を全面的に通すプランを提示しました。

 

一方否定派は

「希望と違う部署に配属になったことが離職につながっているというデータを提示できていない。」

「希望の偏りから看護単位の人員の確保ができなくなる可能性が高い。」

「希望が通ることがスペシャリストの育成につながる論旨は根拠がない。」

「新人のモチベーションよりも円滑な病院管理の方が重大な問題である。」

 

などといった内容の主張をぶつけ合いました。

 

準備の時間が非常に短かったため、両者ともに根拠となるデータを準備することはできませんでしたが、

お互いの主張を後押しする論旨を展開できていたように思います。

 

 

ディベート開始前は

ほとんどの人が

「どうして新人の配置希望を通してあげないのかわからない。希望と違う部署に配属になった新人が可愛そう」

考えていましたが、、、

 

ディベート実施後は

「どうして配置希望を通せない、通していないのか少しわかった気がする」

と視点が広がった様子でした!

何より参加した会員がとても楽しかったと言っていたので大成功だったと思います。

 

 

自分の主張を組み立てて発信すること

相手の主張を聞いて内容を適切に理解し批判的に考えること

看護の発展のために超重要な能力だと思います。

今後も、年一回ディベートやっていきたいと思います。